『レディ・プレイヤー1』Ready Player One
「この作品は「ジョーズ」と
「プライベート・ライアン」に次いで、
最も作るのが難しい作品でした」
「私には、観客自身がこの作品を監督しているような
気がしていました。
それは観客自身の望みや必要なものをどうやって獲得するのかを
私と一緒に考えるようなものなのです」
そう語るスピルバーグによって綴られた、
VRワールドに生きる少年少女と現実、
VR世界を仕切る大企業はそれ自体、
世界を覆い尽くす
帝国軍のごとく、主人公たちは自分たちを反乱軍、
と呼んでいました。
「私たちは現実に存在したいのか、
あるいは逃避できる宇宙に存在したいと
思っているのか、
そのことが私にはいつも心の底にありました」
「この映画は私にとっての「大脱走」だったのです。
町を出た時、
そこは私の想像の中にある、私が行きたいと思う幻影の
全てで満たされた場所でした。
私はそこに三年間、暮らす必要があったのです」
ディズニー・キャラクターが登場しなかったのは
さしものスピルバーグでも無理だったことを思えば、
本当の戦いは、あるいはその両者の間に
現実世界の鏡としても、
ほのめかされているのかもしれません。