2018-05-25 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 美術 画家となった神が描く、 キャンバスに浮き上がる聖母マリア、 磔のキリストを前にして絵を描くスルバランの肖像、 聖骸布に写されたものとしての キリストの顔を表したグレコ。 スペイン絵画は、それ自体が聖なるものの 顕現の技芸であることを 400年前から伝えてくれています。 他方にルーベンスやティツィアーノの 揺れ動く描線が バロック絵画の運動と共に 翻って対象の動揺を表すかのごとくです。 この時代に芸術なる観念が持て囃され、 天才なる語が現れたという時代の豊穣な絵画空間は、 そうしたものが失われた今の時代そのものを 照らし出してくれるかのようです。 artexhibition.jp