諏訪根自子 コロムビア録音全集 2LP

 

 

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「第一この子をヴァイオリニストにしようと

 決心したのは大分後からのことで、

 生れた当時はそんなことは夢にも思っておりませんでした」

 

「根自」と云うのは

 万物は皆これ根より生ずるものであり、

 自分の根で自ら生きよと云う意味で諏訪が付けた名前です。」

 

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 そのブログに引用される雑誌記事で、

 母親がそう語られていた

 諏訪根自子氏の

 13歳から15歳の間に録音されたといいます、

 コロムビア録音の全てを通して聞いていると

 

 リースの「無窮動」、

 クライスラーの「プニャーニの形式による前奏曲アレグロ」、

 

 今はあまり聞くことのないそれらの演奏は、

 自在な情感とともに、その巧み云々だけでは括れない

 音楽の持つ広がりを教えてくれます。

 

 よく知られた演奏だけが一人歩きしていた

 かもしれない、

 今回まとめられた、

 その最盛期の全貌によって

 本当の価値が見てえてきた気がします。

 

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