幕末から明治の 人々と工芸品

 

 

f:id:salier:20180818233848j:plain

 

 

 「工夫は細工のことをいうのではない

  工夫とは自然にもっとも接近することをいうのである」

 

  そのように北大路魯山人が記した

  ように、

 

  その器、花瓶など、

  特に織部焼には伝統を受け継ぎ

  ながらも、

 

  自在に植物を描いたそれらは

  焼き物の偶然性をも兼ね備えた

  自然を見せてくれるように思います。

 

  その他、いくつもの相撲絵やランプ、

  いくつもの噴霧口が下方にある

  宇宙船のような蚊取り器、

  柔らかな勝海舟の書などのほか、

  明治に洋装となる前の天皇の儀を

  模した人形もまた雛人形の系譜にありながら

  

 伊東博文などとともに作られた

 西郷隆盛のそれはもし、

 唯一の生存中に実物を映したものであるとすれば

 大変貴重なものでもあります。

 

  鎌倉小町通り脇にあります

 吉兆庵美術館の展示です。

 

 

www.kitchoan.co.jp