ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜
「トマス・モアは著作「ユートピア」の冒頭に
この地を選んだ」
というアントウェルペン、
その地で「第二のボス」と当時
語られたピーテル・ブリューゲルの最初の記録は
刻まれ、
「多くの人から
おどけ者のピーテルと呼ばれた」。
その子達、「ビロードのブリューゲル」と呼ばれていた
ヤン、ピーテル二世、
さらに続く
「ブリューゲルの様式」と
呼ばれたその全貌が、
時にスクリーンに動くCGとなって
見るものを囲います。
あたかもジョルジュ・メリエスを予感させる「節制」、
「血が傷からほとばしるようにコインが流れ落ち」る、
「貯金箱と樽、そして金庫の激しい戦い」が描かれた
「金銭の戦い」。
その描写の想像とともに、またその世界像に、
見るほどに果てのないような
絵画の極致を
目の当たりにしました。