「スリー・ビルボード」Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
「私は南部の州をバスで通った時、約20年前ですが、
私が映画で見せたものと
よく似た看板を見たことがありました。
その看板が私の方に向かって来ると、私の心に突き刺さり、
やがて泡のように消えて行きました。
そこには人の痛みと怒り、悲しみ
が現れていたのです」
マーティン・マクドナー監督の
そのような記憶から生まれた
と言います「スリー・ビルボード」。
三つの看板に書かれた事件の顛末、
その違和感が、ミズーリの人々に
直接働きかけ、渦を静かに巻いていく、
そんな作品でした。
「もし何かを映画に正しく置くことができれば、
それを永遠にとどめておくことができます・・
それが、私が映画を好きな理由なのです」
「この映画の物語は8年前に書いたものなので、
ここ2、3年の間にミズーリ州で起こっていた、
<トランプのアメリカ>への直接的な反応を表すもの
ではありません。
この映画のキャラクターやそこで示される問題は、
長い間、ずっと続いているものなのです。
そして、それらは
まだまだ長く続くでしょう。」