音楽
クライマックス、 コンサートの映る画面、その演奏を前にしての オーケストラによるライブの音が会場に響きます。 今やおそらく存在しない東西日本の様々な風景、 その一つ、出雲にも反映する その空間の多様にまつろう戦後の時間軸が 色濃く混ざり合い、 そ…
「オールラウンドの歌い手として 私たちが期待するミコがフォークに とりくんだこのレコードは 彼女の歌の歴史の中に永久に残るものであろう」 そのようにライナーノートにも書かれ、 そうして歌われた四曲のフォーク、 EP盤におさめられたこのアルバムは、 …
「全く普通の女の子には 全く普通の影が守ってる たかが15年などと笑わないどくれ」 兄のギターやレコードを元に、 18歳の時、上京した横浜でデビュー、 その時に公に語られなかった「声」は このアルバムの歌の中に込められているように 響きます。 詳しい…
「私が「ドラミング」を作曲した時、 私にとって非常に大きな変化がありました。 より多くのミュージシャンが必要となったからです」 ライヒが ガーナ、バリ音楽を学んだ後に構築されたこの音楽は 1971年、MOMAで初演されたとのことです。 今知られるものと…
「第一この子をヴァイオリニストにしようと 決心したのは大分後からのことで、 生れた当時はそんなことは夢にも思っておりませんでした」 「根自」と云うのは 万物は皆これ根より生ずるものであり、 自分の根で自ら生きよと云う意味で諏訪が付けた名前です。…
「安井かずみが、 彼女のアルバムA面のほとんどを担当した 中村邦彦とともに書いた 「悪い風」は ブラジル産以外のボサノバとしては、 最も美しい曲である」 そのような解説に包まれた その曲は、 このアルバムのトリを飾っています。 山本リンダ、辺見マリ…
久々に聞きました。 「清涼飲料の会社がボーナスとして配布した特典盤」として知られた EPとともに、 そのLPでは、 ブロッサム・ディアリーが軽快そのものに 歌います。 手元にあるのは2003年に、復刻盤として 発売されたものです。 もともとは、「ヴァーヴ…
マルシャル・ソラル、ミシェル・ルグラン、ジョルジュ・ドルリュー。 ゴダール60年代を支えた音楽家です。 最近発売の二枚のLP。 一つは「軽蔑」と「気狂いピエロ」、 アンナ・カリーナの声がオリジナルで響きます。 もう一枚は、「女と男のいる歩道」その他…
Jpopのことは詳しくないのですが、 その解説によれば、 黛ジュン の1967年2月に発売された 「恋のハレルヤ」が、そのMegahitによって、 ガール=ポップのマニフェストになった、 と云います。 残念なことにその音源はここにはなく、 代わりに「天使の誘惑」の…
先ごろ発売になった、 ザ・ピーナッツ、デビュー盤を始め、 初期10年近くの録音を アナログ・マスターから起こしたLPです。 一,二曲はモノーラル、 三曲目からはステレオとなるため、 二曲目が終わると、ループされるために もう一度針を(できればステレオ…
「自分より才能は上、まったくかなわない」 と小澤征爾が語っていました 作曲家・山本直純と、 鈴木清順による 「殺しの烙印」。 先ごろ、7インチ盤が発売されたばかりでしたが、 アウトテイクなどを含めてのLong Play盤、 その旋律は当時のノワールを緩急豊…
今回は、LP以外を多く持参して「試聴室」に 参りました。 シングルでビートルズのクリスマス、 10インチ盤でプレステージのモンク・トリオ、 同じく「超音響」と名乗るシャープフラッツなどのオムニバス、 45回転盤のジュリー・ロンドン、 左右スピーカーの…
「これは宇宙人への人類からの贈り物ですが、 同時に人類への贈り物でもあるのです」 と、ブックレットの中で制作者たちが表した、 黄色いレコード三枚、レコードシート、アルバムのセット。 当初はジョン・レノンにも依頼されたという、 かつてNASAが、ボイ…
「私とルーカスは二人とも、 有名なロマン主義音楽家による 19世紀の、とてもロマンティックな種の音であるべきだと、 感じていました。 そしてその音は、 たとえ映画の他の音や映像が新しいものであった としても、そのような親しみやすい音楽で あるべきだ…
「ブライアンの意図するものは最良の場合でも プロダクションを破綻させるようなものでしたし、 彼の純粋な善意は、そもそも損失を 用意しているようなものでした」 とビートルズ・ファンクラブ運者者だった フリーダ・ケリーが 語る、ビートルズのマネージ…
「俳優(歌手)の方々には 映画と同じような接し方をしました」 とその演出を語るソフィア・コッポラの椿姫は、 あたかもヴィスコンティの 「夏の嵐」のラストシーンのように 始まり、 スペクタクルに堕ちない抑えた演出は、 父フランシスの数々の映画も参照…
「歴史的に重要なのは、 モンクがサイドマンとして初めて録音したこと、 およびプレステージの創始者であるボブ・ウェインストックがモンクを 初めて招聘した」こと、と、 その解説の一つに記される、 1952年から54年にかけて プレステージ・レコードと契約…
すずさんを思い出させる 銀杏BOYZ、サンボマスター、堀込泰行、 それぞれとの会話、 KAIWA RADIOを間に挟みながら、 のん・シガレッツの未発表曲複数 含めて個々のライブ、 堀込泰行とのデュエットには その天性の音感が宿り また恵比寿に響くそれぞれの音に…
その曲を作った作曲家が見たものを追いたかった、 と言う朴葵姫(さん)の この上もないような素晴らしい 「アルハンブラの思い出」の演奏から 始まりましたトーク&ライブ。 ローライ・フレックスやiphoneで撮影された 数十枚のスペインやヴェネチア、パリ、京…
10/27夜、東京カテドラルで奏でられた マリンバ用の楽曲ではないバッハの平均律クラヴィーア、 無伴奏チェロ、リュートのための前奏曲と 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。 「マリンバに何が合うのか、どれだけ多彩な音色が引き出せるのか」 「トレモロを含んだ…