『ソフィア・コッポラの椿姫』 La traviata

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「俳優(歌手)の方々には

 映画と同じような接し方をしました」

 とその演出を語るソフィア・コッポラの椿姫は、

 

 あたかもヴィスコンティ

「夏の嵐」のラストシーンのように

 始まり、

 

 スペクタクルに堕ちない抑えた演出は、

 父フランシスの数々の映画も参照されたような設計、

 そして自身のあらゆる他の作品に通じるテーマが

 そこに表れてもいました。

 

 のみならず、圧巻の青と赤の渦巻く社交場をよそに、

 舞台の外や何処からともなく

 其処此処に広がる

 声と閉ざされた部屋、寝室、ホールの空気は

 続く作品「ビガイルド」へも通じています。

 

 

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